和漢辞典

ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ ワ
ア
カ
サ
タ
ナ
ハ
マ
ヤ
ラ
ワ
生薬・用語

ア行

用語陰陽(インヨウ)

すべてのものごとを、対立しつつ関連する二つの要素「陰」と「陽」の視点からとらえる古代中国の哲学理論のことをいいます。

生薬茴香(ウイキョウ)[Fennel]

せり科ウイキョウの果実。芳香性の精油成分にはアネトール、エストラゴール、ピネン、フェンコン、アニスアルデヒドなどが含まれ、別名フェンネルの名で香辛料として知られています。腸の蠕動運動を促進、胃痛、嘔吐、下腹部痛、腰痛などに用います。また冷えを原因とする胃腸・内臓痛に応用され健胃薬、去痰薬、矯味・矯臭薬として用いられます。

生薬ウコン[Turmeric]

ショウガ科ウコンの根茎。主成分はクルクミン。紫外線によるダメージを受けた肌を守りながら、乾燥しがちな肌にみずみずしさを与えます。 クルクミンは、なんとゆっても抗酸化力。クルクミン自身が活性酸素を消すとともに、抗酸化酵素のグルタチオンペルオキシターゼやカタラーゼを活性化し結果としてLDLコレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化を予防する働きがあると考えられています。 また別名ターメリックと呼ばれ4,000年以上も前から使われてきた最も古いスパイスの一つであり、薬、香辛料、香味料、染料など、様々な用途にあふれており、消化不良の改善,健胃効果も期待できます。抽出エキスが多く使われます。

生薬ウルソ(ウルソデスオキシコール酸)[Urso / Ursodeoxycholic acid]

小腸内の脂肪の消化吸収を助けたり、胆汁の分泌を促したり、胆石を溶かしたりと、胆のう・肝臓に働く成分です。またコレステロールや脂肪の量を下げる作用もあります。

生薬黄芩(オウゴン)[Scutellaria baicalensis]

しそ科コガネバナの根。フラボノイドのバイカリン、バイカレイン、オウゴニンなどが含まれ、利胆、抗炎症、抗アレルギー、降圧、利尿、鎮静作用、抗微生物、解熱、鎮痙、抗動脈硬化作用などがあり、呼吸器、消化器、泌尿器などの炎症や熱性疾患に幅広く応用されています。

生薬黄檗(オウバク)[Phellodendron amurense]

みかん科キハダの樹皮。主成分はベルベリン。抗菌、健胃作用などがあり、胃薬などに利用されます。

生薬桜皮(オウヒ)[Cherry bark]

ばら科ヤマザクラ、ソメイヨシノなどの桜類の樹皮。江戸時代の民間療法では魚の中毒、蕁麻疹、腫れ物などの皮膚病の治療、また解熱、止咳、収斂薬として応用されていました。解毒・排濃の効能。

生薬黄蓮(オウレン)[Coptis japonica]

きんぽうげ科オウレンの根茎。主成分はベルベリン。胃のつかえ、もたれ、胸苦しさ等の症状の時、消炎性の苦味健胃鎮痛薬として用いられます。
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